お位牌
Junichi Maeda
銀の星とイニシャルの繰出位牌
伝統に準じて父の作った一位と白檀材の我が家のお位牌は、現在は二枚で、一枚は祖父母、もう一枚の母の戒名は父が書き、父の戒名は僕が書いて大切にして来ました。
普通に考えて、このままだと今に仏壇に入りきれなくなると、数年越しのスケッチを昨日実現したのですが、
日本では繰り出し位牌の枚数は11枚と決められていて(現代は3、4枚のご要望が多いです)、前面の一枚に◯◯家など、ほかの10枚に新しいお位牌を書き、入りきれなくなったら土に還す、なぜならご先祖は一つ、つまり皆同じ一つの家族なのだからとされています。
そのうち、お位牌の内容を過去帳に移し、お仏壇の内部に置くのはお像だけにするつもりなのですが、僕のお客さまにもそのような考えの方が増えてきたのは、引き継いでもらう側も引き継ぐ側にも負担をかけないように、とのことと思います
星とイニシャルの繰り出し位牌
高さ10.5cm
台部・錆びた銀の錘、山陰地方の天然桑材、
お位牌・銀の星と木曽ひのき管材
※上の写真のお位牌の材料は、入手困難のため、
今後は木曾ひのき材になります
※材料価格の変動などで納入価格が変わることがございます
箱型の台部分は安定感を増すために、錆びた銀箔仕上げの金属をつけた、天然桑材を使用しました。
お位牌の字は、無宗教の方や、生前のお名前、あるいはご自分でつけた名前の場合の場合などに、「位、霊位」をつけるとされてきましたが、現代は身分制度の名残りのようなを文字は、避けたい方が多いようです
お位牌が
6枚まで入ります
税込¥55.000
銀の星
税込¥20.000
お位牌一枚につき¥2500(何も書いていないお位牌です)
作家文字入れは中止しています
一枚位牌
経緯と意図を知る由はありませんが、祖父前田南斎の墓は、東京の青山墓地にある永代供養の一代墓です。
それならば一代位牌があってもおかしくないと完成したお位牌です
一代墓で前払いしておけば、墓じまいするにしても相続するにしても後のものに心配をかけたり迷惑をかけないで済みます。
位牌、戒名はたいそうなお金のかかるものと、まず思いますが、お焚き上げまで段取りを済ませておけば迷惑をかけない、、とかんがえるのは優しさなのだと思います。
緑青の渦巻紋の一代位牌
木曽ひのき材 高さ12.5cm
台座二段
税込¥87.000
N君のお位牌
ご注文主として最年少の彼が相談に来た時、お位牌は君が作ったらどうかな?
と、小さい時、彼が母親と食事をしていた、けやきの卓袱台を切って持ち帰らせました
恥ずかしそうに差し出す位牌には、京都の父親の従兄弟が字を書いてくださるそうです
僕も同じ37歳で両親が他界し、自分でお位牌を作りたいという思いがあったのです
よほど嬉しかったのでしょう
お礼の電話の声が、心なしか震えていたような気がします
2015年 星乃厨子S
安定感を出す台部分は錆を出したムクの真鍮材に、フルビを出した銀を被せて仕上げました
星の厨子と組み合わせ例
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